課題図書:ごめんねともだち著者:内田 麟太郎 |
仲のよいオオカミとキツネは、はじめての大げんかをしてしまいます。どんなゲームをしてもキツネばかりがかってしまい、くやしくてイライラしたオオカミが
「いんちきだ。」
とおこってしまったからです。つい口から出てしまったのだと思いますが、キツネはきっとかなしくてきずついたはずです。さらに、大雨がふっているのにキツネは家からおい出されてしまいます。わたしだったらさむくてなきたくなると思います。
ひどいことを言ったオオカミですが、すぐに
「言いすぎだった」
とはんせいして、
「ごめんな」
とあやまろうとしていました。このようにやさしいところもあるオオカミだから、キツネもオオカミをすきなのだと思いました。キツネもつぎの日には声をかけようとしていてどちらもやさしいと思います。
けれども、早く仲なおりしたいのに二人は顔を合わせられません。あやまることがむずかしいからでしょう。わたしはまだ友だちとけんかをしたことがありませんが、あやまるときはきっときんちょうすると思います。おとうととけんかをしたときにはすぐにあやまるようにしています。仲なおりすると気もちがあかるくなり、おとうともえがおにもどるからです。だから、オオカミとキツネにも
「ごめんなさい」
と言ってほしいと思いました。
アリがきっかけとなり「ごめんなさい」という気もちがつたわったのは三日目でした。二人ともまたいっしょにあそびたいと思っていたのに三日もたってしまったのです。ことばにしないと分からないこともあると気づきました。もしかしたら
「あそぼう」
と言うだけでも仲なおりできたかもしれません。
もし、友だちや家ぞくとけんかをしてしまったら、自分の正じきな気もちを話そうと思います。この本のオオカミとキツネのように仲なおりできるとうれしいです。
わたしには仲よしの友だちが三人いますが、二人がけんかをしていたら、
「だいじょうぶ、どうしたの。」
と声をかけようと思います。わたしも、アリのように仲なおりのお手つだいができるようになりたいです。
《こうひょう》
Yさんは、けんかをしてしまったオオカミとキツネの気もちについて、考えたことをくわしく教えてくれましたね。本当は大すきなのになかなおりができないオオカミとキツネの気もちによりそいながら、この本を読むことができています。それは、Yさんが弟とけんかをした時にきちんとなかなおりをしたら、自分の気もちもあい手の気もちも明るくなることを知っているからでしょう。これからもあい手の気もちによりそうやさしさをわすれずに、自分がつたえたい気もちをきちんとことばにしてつたえていってください。