受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

大地を一歩一歩踏みつけて、手を振って、いい気分で、進まねばならぬ。急がずに、休まずに。

二月二十三日。
札幌へ向かう直前に母が私に見せてくれたものは、捨てたはずのノートの束でした。
「こんだけやったんやし大丈夫や。あんたはがんばった。」
と母は、私を激励してくれました。
振り返ると、受験勉強は本当に辛く、苦しいものでした。母をはじめ、家族や東進の先生方、担任助手の方々、友人、学校の先生方、多くの人の支えがあって、北海道大学に合格することができたのだと思います。

私が本格的に東進に通い始めたのは、高二の冬休みでした。
十二月に校長との面談があり、漠然と大学受験を意識するようになったからです。しかし、その頃、私は将来の目標も行きたい大学もありませんでした。
そんな私が勉強を続けられたのは、東進のシステムと友人が勉強する姿のおかげです。
東進には、映像授業のデメリットをカバーする多くのメリットがあります。
一つ目は、週に一度のグループ面談です。
学習進度の管理が徹底されています。また、グループで行うことで不安や悩みを打ち明けたり、励まし合ったりすることができました。
二つ目は、自分のレベルにあった講座を受講できることです。
東進に入塾する前に、別の進学塾に通っていましたが、正直、集団授業についていけず、不安でした。しかし、東進は自分の苦手分野だけを扱った授業があったり、同じ授業を何度も見られたりするので、私にはピッタリでした。
三つ目は、精神面でのサポートの大きさです。
受験勉強をしていく中で、一番辛かった時期は、模試の受験と結果の返却が立て続けにある十一月でした。
とりわけ、大学別の記述模試が続いたときは、体力的にも精神的にも、かなり追い込まれました。センター試験も迫っていて、緊張が極限状態になったのか、塾内で倒れて救急車で運ばれたこともありました。
でも、そのような時にいつも、京都駅前校の先生方や担任助手の方々が支えてくださいました。思うような結果が出なくて、悔しくて泣いたときも、私の話を聞いた上で適切なアドバイスをくださいました。
このような環境で受験勉強が、決して順調とは言えませんが進んでいきました。

これから大学受験を迎えるみなさんに、いくつかアドバイスがあります。
大学受験と聞いて、焦りで身が引き締まる人、まだ大丈夫だろうと余裕を感じている人など、さまざまだと思います。私はどちらかというと、前者でした。大学受験がすごく怖かったです。
でも、勉強と向き合わず、不安から逃げてしまった日、もっと怖くなりました。一方、集中して勉強できた日、不安が少し消えました。
嫌なことや苦しいことから逃げるのは簡単です。しかし、後に残るのはもっと大きな苦しみです。しっかりと向き合うことが大切だと思います。
ゲーテの有名な言葉に、次のようなものがあります。
「苦しみが残していったものを味わえ! 苦難も過ぎてしまえば甘味だ。」
大学受験を終えてまだ間もないですが、この一年間を通して、自分を少し知ることができたように感じます。
また、苦しかった時間が自分の誇りになっているのも確かです。

次に、夏期休暇を大切にしてください。気持ちにも余裕があり、勉強にも集中できます。
やるべきことをリストアップし、計画的に過ごしましょう。また、その際に、多くの参考書や問題集に手を出すのではなく、一冊を何度も繰り返しましょう。暗記は目で追うだけでなく、紙に書いたり、音読したりすると効率が良いです。

大学受験を終えて、今は合格の喜びと春からのキャンパスライフへの期待と緊張が入り混じっています。
受験勉強を続けていく中で苦手だった英語が好きになり、国際的な場面で活躍したいと感じるようになりました。今はぼんやりとそのような将来を描き、留学などの機会を通して、自分のやりたい仕事を見つけていこうと思っています。

最後に、志賀直哉の『暗夜行路』から次の一節を紹介したいと思います。
「大地を一歩一歩踏みつけて、手を振って、いい気分で、進まねばならぬ。急がずに、休まずに。」