受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

受験は大変だけれど、それを乗り越える事で、自分自身が大きく成長できるものだ。

僕が成基学園に入塾したのは、小学四年生の九月でした。その時は、受験というものがどういうものかという事を、よく理解していませんでした。
宿題さえこなしていたら、成績は徐々に上がっていきました。五年生の春には、担任のT先生から灘中学校を第一志望校とするよう勧められました。

ところが、それから、夜遅くまで勉強していると成績が下がり、スランプがやってきました。その原因は、睡眠不足と、参考書を使って勉強していなかった事だと考えられました。
そこで、T先生に相談して、Pサポートを始めました。睡眠もたっぷりとるようにしました。
すると成績が上がり始め、六年生の春には元通りの成績に戻りました。
自主学習は日曜進学教室にそなえ、苦手単元の克服を中心としてやりました。計算問題のまちがいをなくすために、朝起きて十分間計算問題を解いたり、理科の生物が苦手なので、生物の暗記をしたりしました。
夏休みは算数の過去問を、灘中学校は二十年分、洛南高等学校附属中学校は六年分しました。僕は基本的な問題でミスをするので、「ラプラス」をくり返しやりました。

日進のベーシックコースは国語が足を引っぱっていたので、国語のO先生に相談して勉強法を教えてもらったり、いろいろな学校の過去問(茶本)をしたりしていました。算数はT先生に、ずっと過去問の質問に答えてもらっていました。
ウルトラコースになると、今までに比べ成績が上がりました。それでも、目標としていた順位には届きませんでした。結果的に灘中は、受験しても合格する可能性はあまりありませんでしたが、それまで灘中を目指してがんばってきたのだから、チャレンジする気持ちで受けると決心しました。
直前になっても、それほど緊張しませんでした。でも、落ちるかもしれないと不安になったときは、いつも「自信を持て!」と自分に言い聞かせていました。
灘中の入試本番一日目は、今までにないほど緊張しました。二日目は、社会のG先生が激励に来てくださり、勇気づけられました。試験は結構解けたので、「もしかしたら……。」という気持ちもありました。
その次の日は、洛南高附中の入試でした。入試直前の激励では、先生方や同じ教室の友だちと一緒にいて落ち着きました。どの教科も、自分の力を出し切れました。
試験が終わり、灘中の結果を知りました。〝不合格〟でした。いくらチャレンジといっても、不合格だったことはショックでした。一番ショックだったのは、合格者平均が例年以上に高かった事です。力の差を、改めて思い知らされました。

翌日、高槻中学校の受験がありました。気分を切り換えて、「絶対合格するぞ!」という気持ちで受験しました。
そして、一月十八日、洛南高附中と高槻中の合格発表の日でした。高槻中は〝合格〟でした。ホッとしました。
それから洛南高附中まで行く間は、ずっと心臓がバクバクとなっていました。でも、結果が早く知りたかったので、思わず走ってしまいました。洛南高附中に着いたら、もうボードが貼り出されていました。
合格していました。うれしかったです。今までの努力が報われたと思いました。

これから受験するみなさんへ、受験する上で大切な事を五つ伝えます。
一つ目は、授業をしっかり聞く事です。
二つ目は、苦手科目・苦手単元を日ごろから意識して克服する事です。
三つ目は、第一・第二志望校の過去問をやり込む事です。
四つ目は、前の試験の失敗を引きずらない事です。
五つ目は、どんな事があってもあきらめず、最後まで努力する事です。

最初はよく理解していなかった受験ですが、終えてみて思った事は、
〝受験は大変でつらいものだけれど、それをがんばって乗り越える事によって、自分自身が大きく成長できるものだ〟
という事です。
僕がもし、チャレンジで一つ上のランクの学校を目指していなければ、洛南高附中には合格していなかっただろうと思います。

最後に、僕は受験をして、様々な人にお世話になりました。僕に勉強を教えてくださった先生方、僕の受験を応援してくれた家族や学校の友だち、受験前まで学び合った仲間たち。みなさんがいなければ、今の僕はなかったと思います。
本当にありがとうございました。