受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

「自分で考える」習慣がついたことが、何よりの宝だと思っています。

今年の六月まで我が家では、受験というものに対して何の考えも持たず、近くの小学校の育成会に入れて……と、考えていました。
それが、ママのひと言!
「私も私学だったし、Mも入れるわ!」
それから、あわただしく学校探しが始まりました。

すぐに浮かんだのが、関西学院初等部・雲雀丘学園小学校……。パソコンをあけて、説明会探しがスタート。どこも時期的にほとんど終わっていました。
今からでは、とうてい間に合うはずはないだろうけれど、関西学院がギリギリセーフで、説明会に行けることになりました。

周りのみなさんは準備万端といった感じで、祖母の私は内心おろおろするばかりでした。
関西学院からの帰路、とうていダメだなと、思いながら花の道を歩いていると、幼児教室のパンフレットをいただきました。これが、TAMとの最初の出会いでした。

すぐに体験授業を受けさせていただき、とても親切に、そして丁寧にご指導いただき、
「楽しかったぁ。」
本人のこの言葉を聞き、ここなら先生方が子ども一人ひとりをしっかりみてくださり、楽しく学ぶことを教えてくださると確信して預けることにしました。

教室に来られているみなさんは、一年以上も前から合格を目指してがんばってこられていました。
でも、私たちはわずか二、三ヵ月……。
そう思いながらも、先生方の熱心なご指導、そして何よりも、本人が行きたいと思う気持ちをくんでくださいました。毎回毎回、弱点を補強していただき、自宅でも復習の日々でした。
六歳なのに、よく毎日勉強するものだ、と感心しながらも、合格するまでは私たちも気を緩めるわけにはいかないと、心を鬼にしてMとともにがんばりました。

TAMに通ううちにMは、わからないことを自分から調べたり考えたり、できないことはできるようになるまでがんばるようになりました。
本人に、「考える力」「忍耐力」がついたのが嬉しく、「自分で考える」習慣がついたことが、何よりの宝だと思っています。

面接の勉強では、リビングのドアに紙を貼り、覚える事柄を音読してから、トイレや他の部屋に行くようにしました。本人は、遊び感覚で楽しそうにやっていたのがよかったようです。が、常に模擬テストなどでは後ろから数えた方が早く、受験の道のりは遠のくばかりでした。

面接試験当日、ママと関西学院の門を笑顔でくぐっていくMをみて、
「ここまでがんばってきたから、大丈夫!」
と見送りました。
帰宅後、校長先生が面白かったとニコニコ笑顔……。
試験一日目、二日目は私がついて行きましたが、両日とも学校から帰りたくないと言い出す始末。試験内容も全て覚えていました。家族としては、合格させてやりたいのが当然。でも、ライバルは強し!

合格通知は、他の小学校を受ける前日にきました。
祖父が受けとり、封筒のうすさにふるえが止まらなかったと――。
ママと私は電話で知らせを受け、私は職場で、
「やったぁ!」
と叫んでおりました。
それからすぐにTAMの先生にお知らせして、電話口で泣いてくださった先生の、あたたかいお気持ちが伝わってきました。
それぞれの子どもにあった指導を、親身になってわかるまで教えてくださり、心配もしてくださりと、感謝でいっぱいです。
合格という笑顔をつかむまで、Mがあきらめずにがんばってこられたのも、TAM川西教室の先生方のおかげだと思っています。

祖父に、保育所の迎えの時、
「関学に合格したよ。」
と教えられ、大泣きしたM。
今は、毎日ランドセルを背負って、学校へ行く日を心待ちにしております。
用事で宝塚に行くと、必ずMは関西学院に立ち寄り、学校の前で、在校生の方が勉強している様子を見ています。四月からの自分と重ね合わせているようです。

「行かせたい」と周りが思うのではなく、本人が「行きたい」と思うことが、何より大切なことなのだとMに教えられた私たちでした。