受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

「楽しかった! また来たい!!」その言葉に、やれるところまでやってみようと思いました。

初めに、お世話になりましたTAMの先生方に、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

私どもが受験を考えたのは、娘は一人っ子ですので、どのような時代でも、心豊かにたくましく生きていける力をつけてほしいと思い、教育の土台となるこの時期の受験、また小学校の選択は大切ではないかと感じたからです。

しかし私どもには不安がありました。
夫婦共働きの私たちに、その時間があるのか?!
できるのか?!
思い悩みながら一度訪ねてみようと思い、TAMの体験授業に参加しました。

娘は緊張しながらも、何をするのだろう……と、興味深く入って行きました。
モニターから様子を見ていると、やはり戸惑いと恥ずかしさで、体も固まっているようでした。
授業が終わり娘に感想を聞くと、親の心配をよそに、
「楽しかった! また来たい!」
と言いました。その言葉に、やれるところまでやってみようと思いました。

その日から受験までの約十四ヵ月は、凝縮された貴重な時間となりました。
週に二日、TAMへ通う事、宿題をする事、そして何より親の意識をもって当たり前の日常生活、道徳、季節等、ごくごく自然に体験する中で学ばせてやる事でした。
正直恥ずかしい気持ちでした。娘に対して、今まで意識してやれていなかった事に、親として傷つき、反省しました。
TAMでは、毎回授業が終わると先生が授業の説明と、今、子どもが学ぶべき必要な事を具体的にアドバイスくださり、さらに、親のモチベーションを上げられるようご指導くださるので、気付かせていただく事が多く、本当にありがたい時間でした。

しかしそのころ、東日本大震災が起こり、大きなショックとともに、TAMへ通う事が贅沢ではないかと感じる事がありました。
それでも娘はTAMへ通う事を楽しみに、親の気持ち以上によくがんばり、一日もお休みする事なく行きました。その姿を見ながら、今がんばることが一番なんだと改めて思い、前を向くことができました。

四月に入り、やる気だけはいつも満点な娘ですが、チャレンジテストの結果は親の気持ち以下でした(笑)。家での宿題はいきづまり、熱が入りすぎ、思わず、
「何回言ったらわかるの?!」
と言ってしまった事もありました。その後、言ってしまった自分に傷つくのですが……。
それでも娘は諦めず泣きながら、くいついて問題をやりました。
かわいそうに思った事もあります。でも誇らしかったです。娘がとても強く、たくましく見えました。
親バカですね(笑)。きっと娘は親の気持ちに応えたかったのだと思います。
子どもってすごい!! だからこそ最後まで一緒にがんばろうと思いました。

そのころ少しずつ、ハイレベルの宿題に鍛えられ、かるがもクラスの宿題を気楽にする姿がありました。
そして、志望校選びがはじまりました。気になる学校の説明会には、参加させていただきました。どの学校もすばらしく魅力的でした。志望校は決めていたのですが、娘の一年の姿を見て思うようになりました。
もし娘を選んでくださる学校があれば、それは、すごく幸せな事で、ご縁なのではないかと思い、その他の学校も受験してみようか、と娘に尋ねると、
「うん! 受けたい!」
と言いました。

その思いが良かったのか、受験ごとに成長し、いつでも自分の力を精一杯出し切り、楽しむようになりました。考査や行動観察の試験を終え、戻ってくると必ず、
「楽しかった!!」
と言って、目を輝かせ、問題を教えてくれました。その姿を見て、受験にチャレンジして良かったと思い、娘の成長に感動しました。

私ども家族にとって受験とは、傷ついて気付けた事がたくさんあり、その経験が親子共々の学び、成長になり、改めて家族の絆を築けたありがたい、そして楽しい時間でした。

最後に、この度の受験に際し、私ども家族を支えてくださった、たくさんの方に心より感謝を申し上げます。
ありがとうございました。