受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

「がんばれ!」多くの期待を背に突き進むのみ!

ぼくが、洛北高等学校附属中学校を受験することにしたのは、五年生の終わりごろに、母から、
「普通の中学校では、体験できないような授業が体験できるよ。」
という話を聞いたからである。また、理数系の学校であることも、一つの理由だ。ぼくは、算数や理科が好きだから、自分にぴったりだと思った。

それで、成基学園の洛北・西京コースに入ることになった。入ってしばらくたった時には、これまで少し苦手だった作文が書けるようになり、理社の知識も身につくようになった。
だが、家ではあまり勉強をしておらず、第一回洛北・西京・園部模試ではC判定。父に厳しく言われ、受験に対する気持ちが変わったことで、二回目にはなんとかA判定を取った。
入試直前になると、学校の友だちや先生にも、
「がんばれ!」
と言ってもらえた。この一言だけで、みんなの期待に応えようという気持ちになった。

迎えた一月十五日、入試の日。少し緊張しながらも、
「行ってきます。」
と言って、母と共に洛北高附中学に向かった。
門の前で、カイロをもらったりしながら待っていると、知っている人が何人もいたので、声をかけてみた。すると、緊張が少しほどけてきた。そして、門が開いた直後にK先生に首をグイグイもまれた。

ついに入試が始まった。ところが最初の作文・製作Ⅰの試験中に事件が起きた。作文を書くマス目が小さいため、鉛筆けずりでけずりながら書いていたが、鉛筆をけずればけずるほど、次々に芯が折れてしまい、最終的には残り一本になってしまった。その鉛筆も芯が折れてしまい、迷っているうちに、
「残り五分です。」
というアナウンスが流れてきた。これでは間に合わないと感じ、最終的には折れたしんで、答えを書くことにした。
この事件は、「鉛筆ポキポキ事件」と名付けられている。

作文・製作Ⅰが終わった後、泣きそうになりながら、いろいろなことを考えた。なぜ全ての問題に答えられなかったのだろうかという怒り、みんなの期待に応えられないのかという悲しみ。
そんな時、ふっとあることを思い出した。同じクラスのⅠくんが、
「幸運と不運は、波のように交互にやってくるものだ。」
と言っていたことだ。それは、先ほどの事件を不運とすると、後から合格という幸運がやってくるということを指すのではないだろうか。そう思うことで、気持ちがグンと楽になり、残った問題も合格する一心で解くことができた。

試験が終了して数時間後。少し教室に寄ってみた。そこでは、同じ洛北高附中学の受験者UくんとN先生が、今年の入試問題について話していた。二人と話している間に、合格しているかどうかという不安が和らいだ。その後、三人の先生に事件のことを話した。だが、五日後にもう一度来た時には、たいていの先生が知っており、教室長の先生までもが知っていたのである。

こんな一月十五日の受験だったが、合格したのは家族をはじめ、学校の友だちや先生、成基の先生方や速読の先生、その他大勢の方のおかげである。
本当にありがとうございました。
一番感謝したいのは両親だ。受験をすると決めてから、一月十九日の合格発表までの一年間、いろいろなところで支えてくれた。本当にありがとう。

最後に、これから受験する人たちに伝えておきたい大切なことが四つある。
一つ目は、先生がおっしゃることをよく守ることだ。あの事件が起きたのは、算数の先生が、鉛筆を十本持って行きなさいとおっしゃっていたにも関わらず、当日は四本しか持っていかなかったからだ。
二つ目は、くじけずに最後までやり通すことだ。
三つ目は、自分を信じることだ。
そして最後に四つ目。四つ目は、たまには息ぬきをすることだ。
「合格に向けて、がんばれ!」