受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

もっと早く真剣に取り組めばよかった。自分を信じ、残された時間と闘う

「こら、そんな中途半端な姿勢のままで洛星に受かるんか?」
日進第十三回目の帰りの車の中で、母に言われた言葉だ。日進第十三回は、死にたいくらい成績が悪かった。その直前の三者面談で、担任のY先生に、
「しっかり日進の復習をしているのか。していないなら今からでも始めなさい。」
と言われていた矢先の出来事だった。
そして、月曜日、登園するのが、何だか気が重かった。でも、クラスのみんなは、温かく迎えてくれた。ぼくは一瞬ホッとしたが、すぐに教室長との、
「今後、日進ギャラクシー会場で一位を取って、スーパー特訓組に負けないくらいがんばる。」
という、スーパー特訓に行けなかった時にした約束を、てんで守れていなかったことを思い出し、プレッシャーが大きくのしかかってきた。

ここからが、まさしく、背水の陣での追い上げとなった。
手抜き気味だった日進のやり直しを、毎日必死でやった。そして、もう一つの目標校だった東大寺学園中学校の過去問を始めるようになった。だが、取り組めていない算数の課題を先生に指摘され、それを出さないなら、授業以上のことはしないと怒鳴られた。これは相当堪えた。それからは、かろうじて、授業以上のことはしないという、先生からの最後通牒は回避できた。このことで、チャランポランだった自分の、受験勉強への気持ちが引き締まった。
だが、「時すでに遅し」というのだろうか。
気持ちが引き締まったのが、二〇〇九年十二月十三日、受験まで、あと三十二日を残すだけとなっていた。
でも、ここであきらめるわけにはいかない。そこで、洛星中学校などの過去問を徹底的にやりこみ、傾向をつかむことにした。

無我夢中で正月特訓や直前特訓に参加し、最後の総仕上げをして、一月十五日の受験当日を迎えた。
一月八日の前受験である函館ラ・サール中学校は合格。ここで自信を深めることができた。
そして、本命校である洛星中学校に合格することができた。その後、帝塚山中学校スーパー理系選抜クラスと合格していった。
だが、東大寺学園中学校入試「撃沈」。
とても後悔した。もう少し早い時期に真剣に受験勉強を始めていれば、合格できたかもしれない……と思ったのだ。後悔の気持ちは、なかなか拭いさることはできなかった。

後輩のみなさんへ。
合格するための秘訣をお伝えします。

一つ目。
受験会場では、周囲の空気にのまれてはいけません。
周囲の空気に圧倒されてしまえば、自分の力を出し切れず、残念な結果になってしまうこともあります。これは特に最難関校受験の時に気をつけてください。それを乗り越えるためには、「自分はできる」と思えるよう、とにかく自分が満足できるまで問題を解き続けることです。

二つ目。
入試の最中は、友だち同士や家に帰ってからも、答え合わせをしない方がいいと思います。
採点して、当日の試験の結果が悪ければ、ショックを受け、次の日の入試へ平常心で臨むことができなくなります。次の日、入試がないなら、いいと思いますが。

三つ目。
自分を信じる、これがもっとも大切だと思います。
一つ目で書いたように、周りにのまれないようにするためには、自分を信じる以外にないからです。

これから受験するみなさんは、このことをおぼえておいてほしいと思います。入試は、一つ一つのことを積み重ねることで、初めてよい結果を手にすることができます。自分のペースをつかめば、はやく積み重ねることができます。

この誌面を借りて、自分の受験を懸命に支えてくれた人に、お礼を言いたい。
クラスのみんな、家族、成基の先生方、宇治教室のみなさん、五年生からの二年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。