受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

クラスメイトと切磋琢磨して掴んだ合格。新薬開発という夢に向けて走り出す!

僕が成基学園に入塾したのは、三年生の時でした。父の仕事の都合で、二年生の秋までマレーシアに住んでいて、その時は特別な勉強などはしていませんでした。単に、「学校の教科書以上の勉強をしたい。」という理由から入塾しました。
三年生の頃は、良い順位を取りたい、シールをたくさん集めたい、という思いが強く、受験のことなどは、ほとんど考えていませんでした。
四年生の時に、算数科のY先生と出会いました。Y先生は算数の問題を面白く、そして分かりやすく解説してくれました。そのおかげで、塾に行くのは全く苦痛ではなく、むしろとても楽しいことでした。
四年生のクラスメイトは、ほぼそのまま六年生までいっしょでした。クラスメイトは僕の良き仲間であり、そしてライバルでもありました。そのようなクラスメイトに出会えたことは、僕にとって、とてもプラスになることでした。

五年生になると本格的に受験校を意識しはじめ、自由な校風である、好きなテニスができる、部活と勉強の両立ができる、そして、勉強を強要せず、生徒の自主性にまかせる、という点が気に入り、第一志望校を東大寺学園中学校にしました。
そして、その時やっていたテレビで、アルツハイマーの治療薬の試作品をアメリカの大学の教授が発明したと聞き、僕も、まだ有効な治療薬の見つかっていない病気の治療薬を発明したいと思い、東大寺学園で薬学部へ進むための勉強をしたいと、強く思いました。

そして、社会の先生がK先生に変わり、勉強も順調に進んでいた僕に、スランプがおとずれました。五年生の終わり頃から国語と理科の調子が悪くなり、そのせいで総合成績もどんどん悪くなっていきました。そこで、僕は先生にもらった理科のプリントを、何回もやりました。
六年生になり、日曜進学教室が始まりました。国語の成績は相変わらずでしたが、先生のプリントのおかげで理科の成績が上がってきました。その結果、総合成績も、じょじょに良くなってきました。

日進のエントランスコースが終わる頃、国語で苦しんでいた僕に担任のY先生が、
「国語なんて文章中に答えがあるんやから、宝さがしみたいに見つければいい。あと、国語では自分の気持ちは聞かれへんのやから、文中の人物の気持ちを想像して書け。」
と教えてくださいました。この一言と、O先生のすばらしい指導により、国語の成績がぐんぐんと上がってきました。
次に夏休みについてです。これは僕自身の経験から言うことですが、夏休みは徹底的に基礎を固め、自分の苦手をつぶした方がいいと思います。夏休みの過ごし方で良くも悪くもなるので、夏休みはとても大事です。
次に赤本についてです。僕は十一月から赤本をやり始めました。僕自身、赤本が終わるのがギリギリだったので、赤本の質問をするためにも、余裕をもって取り組んだ方がいいと思います。

そして迎えた、愛光中学校の入試日。
意気揚揚と塾に帰ってきて、算数の自己採点をしてみると、なんと予想よりも大幅に下回っていました。結果的には、他の三教科がそこそこでき合格できましたが、少し不安になりました。しかし、算数は次の洛星中学校で立て直そうと気持ちを切りかえ、洛星中までに、算数と理科を強化しました。そして洛星中の過去問をやると、算数も理科も、点数を取れていて、自信を持って試験に臨みました。
ところが、塾にもどって自己採点をしてみると、算数はまたもやミスをたくさんしてしまい最悪な点数でした。まず大丈夫だろうと思っていた洛星中が急に不安になり、心が重くなりました。
そして、その夜、担任のY先生から電話ではげましの言葉をいただき、「やってやろう」という気持ちになりました。
そして次の日。帝塚山中学校の受験の後に、洛星中の合格発表を見に行きました。幕が上がり、「一二二二」を見つけた時は、とてもホッとしました。

ついに、本命の東大寺学園中学校の日。激励の時に日ごろ教えてくださっている先生が洛南高等学校附属中学校の激励の後に来てくださって、とても心強かったのを覚えています。試験の時も、同じクラスの友だちが四人連続で並んでいたので、あまり緊張はしませんでした。終わった時は、確かな手ごたえを感じました。
そして、合格発表の日、「一二一八」をふくむ四つの番号が全てあった時は、とてもうれしく、喜びで胸がいっぱいになりました。

僕は、中学生になったら、今までに無いような新しい薬を発明するという夢に向けて、部活と勉強を両立させながら、がんばりたいです。

僕が、これから受験するみなさんに伝えたいことは、第一に、あきらめないこと。
苦手教科があったとしても「もうダメだ」と思わず、根気よくやれば成績も上がってくるはずです。
第二に、先生を信じること。先生はきっと良い方向へと導いてくれるはずです。
第三に、友だちを大事にすること。クラスメイトは、良き仲間であり、ライバルでもあります。
第四に、自分を信じること。自分に自信を持ってください。
この四つを忘れずにがんばってください。

最後に、四年間教えてくださった先生やチューターのみなさん、競争し、ともに切磋琢磨したクラスメイト、本当にありがとうございました!