受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

無駄な努力なんて一つもない。たくさんの人の応援で手にした合格!

洛南高等学校附属中学校の入試日は、地面も凍てつくようなとても寒い日でした。その中、成基学園出身の三人の先輩が私たちを激励しに来てくださいました。
壇上に立つ先輩方はみんな男子でした。私は絶対合格して、「来年は私があそこに立ってみんなを励まそう。特に女子の受験生の力になろう」と心に決めて受験に臨みました。

今、私は洛南高附中学校で充実した日々を送っています。ここに至るまでの私の受験勉強のノウハウや経験がみなさんの役に立てばと思い、覚えている限りのことを書きたいと思います。

私が受験校全てに合格できたのは、両親をはじめ、たくさんの方々に応援してもらったからだと思います。両親には受験勉強の時だけでなく、小さいころから今まで大切にしてもらい、支えてもらって感謝しています。
父は忙しい日も、寒い日も暑い日も、どんなに疲れていても私を送迎してくれました。
母は、お弁当に一言メッセージを入れてくれていました。小さいことだけれど、精神面で随分助けてもらいました。そして、これからも私の一番の理解者だと思っています。
兄は、
「側面積を出す時は長方形だと考えればいいよ。」
とか、円錐台の体積の公式を教えてくれたり、暗記の仕方の語呂合わせを書いてくれたり、いつも目からウロコのアドバイスをくれました。今でも一言アドバイスには、いろいろと助けてもらっています。

私には勉強をするにあたり、大切にしていた言葉が二つありました。
一つ目は「克己心」です。日曜進学教室でトップを取り続けていた時、一点差で二位になってしまったことがありました。悔しくて悔しくて、家に帰ったら涙が出てきました。そんな時母に、
「これは、受験の本番で一点がどれだけ大切かを身にしみてわかる、いい機会になったんやからいいやん。Yちゃんは誰と戦っているんや? ○○くんか、△△くんか?受験は確かにライバルとの競争やけど、受験勉強は自分との戦いや。気持ちで自分自身に負けてるところがあるんとちがう?」
と言われ、もう一度冷静に考えてみました。
そして、いつもならわかる問題がわからなくなり、それを次の教科にまで引きずってしまったことや、正しいものを選ぶのか、正しくないものを選ぶのか、問題をきちんと最後まで読まず、勢いで解いた点を改めました。
それからは、失敗に縛られて他のことに影響を与えないように切り替えるように心がけ、問題も大事な文末等に線を引き、何を答えるべきなのか確認して解くようにしました。すると、次の回からはトップをキープできるようになりました。だから、みなさんも日進や日々のテストの点数や順位に一喜一憂するのではなく、その結果は次にどう結びつけるかを冷静に判断する材料にしてください。

もう一つは、兄の部屋に貼ってあった言葉で、「浮かんでも奢るな、沈んでも腐るな」です。
誰でもよい成績だと有頂天になるし、思ったように成績が伸びないと、「もう自分はだめなんじゃないか」と感じると思います。しかし、いつもある一定の距離から冷静に自分を見るようにしてください。
勉強をしていると結果にすぐ結びつかない努力もあります。しかし、無駄な努力なんて一つもない。努力は必ず報われると信じて努力し続けてください。

次に、教科ごとに私の勉強方法を書きます。
算数は、受験では大きなウエイトを占めます。小さいころから、「数のセンス」をつけるために、両親は日々の生活の中でいろいろと工夫してくれました。例えば、お風呂に入って数を数える時も、一~五〇までただ数えるのではなく、今日は三〇~八〇までとか、一〇になるのは何と何の組み合わせがあるか、手作りでカードを作ってくれたりしました。
小学二年生の時、兄の学校の文化祭に行った時は、学校の入口の大きなガラスに数字が書かれていたので、不思議に思い尋ねたところ、
「これは素数が書かれていて、ガラスが割れないようにという意味がこめられているんだよ。」
と言われ、素数という言葉を初めて知り、それからは素数を意識して勉強するようになりました。
五年生で入塾してからは、私の得意分野、苦手分野を理解してアドバイスしてくださり、算数を得点源にするきっかけを与えてくださったY先生、違う教室にいらしても、どんなに遅くても、質問したら電話やファックスで解説をしてくださったT先生、難しくて理解するのが大変な問題も、スピード感ある楽しい授業をしてくださり、「九〇分なんかあっという間」だったY先生。このような先生方と出会えたことも、算数が好きになった理由だと思います。
洛南高附中の過去問は二十年分しました。全問正解を目指すのではなく、時間を計り、得点源は取りこぼすことのないようにチェックしてもらいながら進めました。

国語は、漢字を得点源にしました。そしてよく出題される作家の本を読みました。
理科は、物理的分野が洛南高附中では出ることが多いので、家では力学を中心に勉強し、特訓や講習会に行く電車の中では、生物や化学分野の暗記モノをするというふうに工夫していました。
社会は、S先生の説明やプリント、授業がとても楽しかったので、大切なことはいつの間にか頭の中に入ってきました。日進で間違ったところは、次に同じような問題が出た時は絶対間違えないという意気込みで間違いノートを作ったり、よく出る社会の問題は、兄が受験の時に作っていたノートにさらに書き足したりして、私の宝物ノートを作りました。
全ての教科で大切なのは復習だと思います。自分は何を苦手としているのか分析できる最大のチャンスだと思って、コツコツやりました。

この二年間の受験勉強で、私は目標を高く持ち続け、理想を叶えるためには努力を惜しまないということを学びました。私は将来医師になって、家庭医として医師不足の村へ行って働きたいと思っています。その夢を実現させるためにも、この経験は役立つと思います。勉強とクラブ、どちらもお互いの言い訳にしないように、これから六年間過ごしたいと思います。