受験生と保護者の「第一志望こだわり」体験!

支えになったのは、志望校へのあこがれと親友、そして、「人の役に立つ医者」になりたいという夢

成基学園に入った時からあこがれの存在である洛星中学校と、兄が通う西大和学園中学校、この二校に合格し、どちらかの学校に通うことがずっと僕の目標だった。そしてどんな時も僕は、絶対にこのことから目をそらすことなくまっすぐ前を向いて歩いてきたと自信を持って言える。でも、僕の成績は決してこの二校に合格する自信を持てるようなものではなかった。四年生の時にどうしても偏差値六〇に届かなかった国語は何とかしようと、姉が成基学園の教室長にすすめていただいた問題集を、五年生になってから土曜日ごとに少しずつするようにした。その成果で五年生の終わりには連続して三〇番以内に入れるようになって喜んでいたのに、日進が始まるととたんに成績は今までにないほど低迷してしまった。もともと読むのも書くのも遅い僕にとって、時間が四〇分で問題量が多いということがプレッシャーとなり、落ち着いて問題に取り組めなくなったのだ。どうしていいのかわからなくて、ためしに少し早いが夏休みに洛星中学校の過去問をやってみた。記述は難しかったが、物語文一題をじっくり読んで取り組めるのがぼくには合っているような気がして、少し希望を持つことができた。過去問をしているうちに時間が足りなくなる原因は、書き始める決断に時間がかかり過ぎることだと分かった。

五年生の時まで得意だと思っていた算数は、日進で問題が難しくなると解けないものも多くなり、あせると計算ミスや問題文の読み落としを重ねてしまって、テストごとに点数の差がとても大きかった。問題を解く時に一つ一つの計算をさっと見直してから、次に進んでみたらどうかと母に言われたが、計算は得意だと思っていたので、僕はなかなかそれを素直に聞くことができなかった。十二月に入って過去問で立て続けにミスをして大きく点を落とした時初めて、きちんと取れるところで点を取らないといけないということを自覚し、それからはいつでも見直しをしながら解いていくようにした。
それが問題を丁寧に解くことにつながったのか、このころから算数の得点力が少し上がったように思う。理科・社会は比較的安定していたが、万全というわけではなかった。そこで良くない時の日進や過去問をきちんと見直してみると、僕は選択問題でわからないと適当に選んでしまっていることに気づいた。わからなくても選択肢の文をきちんと読み、消去法であてはまらないものをはずしていくようにすると、五、六点は多く取れるようになった。

六年生の秋は、自分としてはがんばっているつもりなのに思ったような成績が取れず、一番つらい時期だった。学校行事も多く、つい楽しいことに目を奪われて勉強から逃げたくなることもあった。でも塾へ行って、しんどくても目標に向かってがんばっている友だちを見ると、僕も前向きにがんばろうと強い気持ちを持つことができた。

そして受験も一ヵ月半後にせまった十二月のはじめ、成績が安定していたわけではなかったが、
「一日目に洛星、二日目に西大和を受けたい。」
と、危ないからと止められていた日程での受験の希望を両親に伝えた。両親は、
「入学できた学校で一生懸命がんばれると約束できるなら、後悔のないように受験しなさい。」
と僕の気持ちをわかってくれ、この時から本当にすっきりした気持ちで、目標に向かってまっすぐに前を向いて勉強に取り組めたと思う。

そしていよいよ一月十六日、十七日、「絶対に合格できる」と自分に言い聞かせて入学試験に臨んだ。日進ではわからない問題があるとパニックになっていた僕が、自分でも信じられないほど冷静に一問一問に取り組むことができた。どの問題の時にどう思って対処したかを、今でもはっきりと覚えているほどだ。こうして僕は、念願の洛星中学校と西大和学園中学校の両方に合格することができた。

僕がここまで来られたのはまわりにいるたくさんの人たちのおかげだ。塾で勉強する時も、電車で京都での特訓に行く時も、入試に向かう時もずっと一緒だった成基学園の仲間、僕たちをいつも応援してくださった先生方、兄弟全員がリビングルームで勉強する僕の家で、いつも僕より先に勉強を始め、僕を勉強するしかない気持ちにさせてくれた兄と姉、受験前に八坂神社の御守りをくださった小学校の先生、そして誰よりも僕の大きな支えになっていたのは五年生の冬に入ってきた小学校の親友だった。その友だちはあっという間に僕の成績を抜き、いつも上位の成績を取っていた。それでも僕は、「悔しい」と思うより、「スゴイ」と思えた。勉強が嫌になりかけてもその友だちのことを考えると、「僕もがんばろう」という気持ちになれた。

中学に入学してからの僕の目標は、兄や姉のように勉強も部活もがんばってたくさん友だちを作り、充実した楽しい学校生活を送ることだ。そしてそのずっと先にある、「人の役に立つ医者になる」という夢に向かって、これからもまっすぐ前を向いて歩んでいきたい。

勉強の楽しさを教えてくださった四年生の時の先生方、勉強の厳しさを教えてくださった五年生の時の先生方、そして、いつも「まだまだいける。」と僕を励まして力をくださった六年生の先生方、本当にありがとうございました。