読書感想文2017
F・Gさん/失敗は成功のもと

課題図書:

夢は牛のお医者さん よろこびもかなしみも夢になる。

著者:

赤羽 じゅんこ

 ぼくは今、金魚を三匹飼っています。以前には、ザリガニやカブトムシなども育てていました。よう虫が卵からかえらなかったり、共食いしたり、反対に成虫になったり、卵を生んだり、喜びや悲しみを味わってきました。だから、この本の主人公知美の牛に対する愛情や育てることの苦労がよく分かります。
 ぼくは、この本を読んで心に残ったことが三つあります。
 一つ目は、相手の気持ちになって育てるということです。例えば、牛が飼い主にどんなになつくといっても、「えさがほしい」や「のどがかわいた」などと言葉で伝えることはできません。つまり、人間が百パーセント牛の気持ちをとらえることはむずかしいことなのです。しかし、注意して、細かく観察していれば、病気にかかっていることや、お産が近づいていることなどがすぐに分かります。ぼくも、動物へのし勢を重視して、愛情を持って育てていきたいです。
 二つ目は、牛などの経済動物はいずれ食べられるということです。ぼくが今まで育ててきた生き物は家族の一員であったり、病気で死んでいったりしました。だから、ぼくは、食べるために殺したことはありません。おそらく、愛する動物を食べるために殺す気持ちのつらさを本当に知っている人は、社会の中でもごくわずかだと思います。飼い主の無念さがぼくの心に伝わってきました。それと同時に、毎日の食事が一つの命からきていることを知り、食事への感謝の気持ちが芽生えるようになりました。
 三つ目は、良い仕事とは自分の好きな仕事だということです。知美は、小学校時代に新入生の代わりに入ってきた牛三頭を育ててきた経験から、じゅう医師という仕事にあこがれ、必死で勉強し、じゅう医師になりました。ぼくは、一つのことに夢中になり夢を追いかけ、それに向かって努力することがいかに大切なことかと気づきました。ぼくは、一・二年生の時、自由研究などでエネルギー(石油・石炭・天然ガス・シェールガスなど)に興味を持ち、その気持ちは今も消えません。資源というものは日本にはあまりありません。しかし、今の日本のエネルギー源である水力・火力・原子力・風力などをひっくり返すような新たなエネルギーがあるかもしれません。そんな、日本のエネルギー業の向上にたずさわれる仕事につければいいかなと思います。
 この本から学んだことは、失敗をムダにせず次にどう生かすかということです。知美は、じゅう医師になって、ハードルの高い作業で失敗を何度もしてしまい、牛の命をなくしてしまったことがあります。それでもあきらめず、その時の様子や失敗した原因をノートにまとめて残しています。そのノートを何回も見直し、次につなげました。世の中を見わたしても、やはり失敗から学ぶ教訓はたくさんあります。例えば、今から六年前に起きた東日本大震災の大津波は、多くの人の命をうばいました。そこでいつまでも悲しんでいては、次の地震でも同じ被害が起こってしまいます。それを防ぐためにも一度の失敗を深く反省し、備えや対さくを検討することの大切さを大いに学びました。ぼくも、一回の失敗を成功に導かせることができる大人になるために、今の勉強を大切にしたいです。そして、困なんに打ち勝つ強い人間になりたいです。


《講評》

 この本を読んで考えたことを、ポイントをしぼって述べることができました。特に、獣医じゅういになるために必死で勉強する「知美」のすがたから、好きなことに夢中になり、その夢を追いかけて努力することが大切だと気づき、自分に置きかえて考えている点がすばらしいです。また、念願の仕事につくことだけで満足せず、失敗からたくさんのことを学び、次は成功するように努力することが重要であることを読みとることができました。このようなしせいが、よりよい社会をつくっていくことにつながることを示し、そのために失敗を成功に生かせる人間になりたい、と考えていることが伝わってくる、力強い感想文になりました。